「資生堂」のアンビエントなノベルティ
日本の環境音楽の草分け的存在である吉村弘が製作した資生堂1984年のノベルティレコード。小鳥のさえずりなどのフィールドレコーディングにミニマルな電子音が重ねられたアンビエントなForest Side (A面)。波の音に誘われ水面に反射する日光のようにきらめくサウンドが白昼夢のような感覚に陥らせてくれるSea Side (B面)。どうしてもブライアン・イーノの「アンビエント」シリーズに通じるものを感じてしまいますが、実際に吉村氏は大阪国際空港ターミナルビル展望デッキの環境音も制作していたそうです。ホワイトバヴァイナル。スケルトンジャケット。そしてぜひ手にとって盤を匂ってみてください。化粧品コーナーに行ったようないいニオイがします笑。全て吉村氏自身によるデザイン。聴くという行為を超えプロダクトにまで一貫した美学を貫くトータルアートの傑作!
LP/資生堂/日本盤
盤質/ジャケット EX(経年により匂いが落ちています)/VG(ヒビあり)
小川にそって
小鳥たちのカフェ
きらめく海
砂の星