レコメン系にも通じるナゴム期名盤
「さよなら人類」の大ブレイクにより紅白歌合戦にも出演しお茶の間でも広く知られる存在となった「たま」のナゴム時代1989年のアルバム。ヴィジュアルのインパクトからキワモノ扱いされがちな彼らですが、その芳醇な音楽性は結成期より非凡であったことはこのアルバムを聴くだけで十分感じることができるでしょう。例えるならばヘンリー・カウなどのレコメン系やアンドリュー・ブレナー周辺のアヴァンポップといったサウンドともシンクロする前衛性。「オゾンのダンス」「ロシヤのパン」知久寿焼らの不思議なヴォーカルから発せられるイマジネーションを揺さぶる詞世界がその独特すぎる音楽とともに無限大に広がっていきます。録音は2017年に37年の歴史に幕を降ろすこととなる新宿JAMにて。
LP/ナゴム/日本盤
盤質/ジャケット EX+/EX(歌詞カードつき)
オゾンのダンス
ロシヤのパン
ジャンバラの夜
夏の前日