自己の内面へと向かう狂気の世界
パトリック・カウリーは「Megatron Man」のヒットや「Do You Wanna Funk」をはじめシルヴェスターを手掛けたことで知られるディスコ〜ハイエナジープロデューサー。コアなダンスミュージックファンの間ではドナ・サマー「I Feel Love」での常軌を逸した15分にも及ぶ伝説リミックスで今もその名が語り継がれています。本作はそんなパトリックの最後の作品となる1982年リリースのアルバム。「Mind Warp」という意味深なタイトルは、自身のHIV感染がかなり進行している現実とその現実から逃避しようとする複雑な心理状態が色濃く反映され、単なる商業的な成功を求めたものとは異なるより自己の内面へと向かう狂気の世界が広がっています。タイトル曲である「Mind Warp」そしてある一線を超えてしまったような原始的ビートが刻まれる「Primitive World」そして宇宙空間へと到達した「Mutant Man」への圧巻の流れは衝撃そのもの。DJ Harveyといた伝説のDJのプレイリストにクレジットされたのはもちろんのこと、ペットショップ・ボーイズやニュー・オーダーなどのエレクトロシーンの巨匠たちもパトリックからの影響を公言するなど彼が生み出したサウンドが強烈な存在感を放っていたことは明らか。彼はこのアルバムの同年末に32歳という若さで残念ながら帰らぬ人となってしまいます。
LP/Megatone Records/US盤
盤質/ジャケット
EX(盤そり・再生問題なし)/EX+ (シュリンク付き)
Mind Warp
Primitive World
Mutant Man
Tech-No-Logical World