O・S・T
FANTASIA (3LP)

ディズニーの狂気にも近い音へのこだわり
「白雪姫」「ピノキオ」に次ぐウォルトディズニー長編アニメーション3作目にして、異色の問題作。芸術性の高い作品を志したディズニーがオーケストラによるクラシック音楽とアニメーションの融合をコンセプトに作り上げたほぼセリフのない8編の物語集。レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団を起用し、劇場内に配置した各チャンネルのスピーカーごとに違う音を出し、立体感を出すという音響効果的にも歴史的意味を持った作品であったが、公開当時は作品の難解度はもとよりディズニーの意図する設備を整えることのできる劇場が少なかったこともあり大赤字となった。バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」で幕開けるこのサントラ、LP3枚組というヴォリュームだが選曲はおそらく誰もが聴き覚えのある名曲ばかり。しかしディズニーの狂気にも近い音へのこだわりはヘッドフォンなどを通すとその凄まじさがきっと分かるはずです。左右へと押し寄せる音の塊、劇場の最高設備で体感するこの作品はきっと物凄かったに違いないと。それが理解されるようになったのはなんと20数年後のサイケデリック時代。メルヘンのヴィジュアル世界と狂気のサウンドは思わぬカタチで「ドラッグムービー」として受け入れられ、その負債を回収するまでになったといういうとんでもない逸話がある。ここ日本では冨田勲がこの映画に衝撃を受け、後の音楽家人生に大きな影響を与えたというエピソードも興味深い。

LP/VUENA VISTA/輸入盤
盤質/ジャケット EX/EX+ (見開き・豪華ブックレット付き)

THE NUTCRAKER SUIT

PASTOLAL SYMPHONY

NIGHT ON BALD MOUNTAIN

AVE MARIA





型番 STER 101
販売価格 2,420円(税220円)
SOLD OUT

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